現状に満足することなく、
より高い精度で
仕上げたい。

縫製

AKASHI H.K.C.宇部工場 縫製班

新卒入社

多種多様なオリジナル学生服を製造

AKASHI H.K.C.宇部工場(山口県)は「国内屈指の縫製工場」と言われている大規模な施設で、年間30万着以上の学生服を製造しています。ここで私は女子学生服の縫製を担当しています。縫製部門の中でもパーツごとに担当が分かれており、現在は「衿(えり)」を担当しています。以前は胸ポケット作りの担当でした。

当社が製造する学生服は学校ごとのオリジナルが多く、生地や形状も多種多様。ですから同じ作業の繰り返しではなく、さまざまなタイプの縫製を経験します。衿のフチを飾る「パイピング」などは、最初の頃はうまくできず、何度もやり直しながら覚えていきました。

中には年に数本しかつくる機会のない、特殊な仕様の衿もあります。めったにつくらない品種はやり方を忘れてしまわないよう、ノートに作業メモを取っています。難しい部分ではありますが、そのぶん身につく技術のバリエーションが増えるので、やりがいがあります。

分からないことは積極的に聞いていく

高校で服飾を学んだのですが、学校で使う家庭用ミシンと工場で使う工業用ミシンとでは操作方法が違うので、入社後に実践を通して一から学んでいきました。

慣れない頃は、まわりの先輩にずいぶん助けてもらいました。難しい縫製は、お手本を縫って見せてもらうこともよくありました。お願いすると、みなさん丁寧に教えてくれます。宇部工場はほとんどが女性社員なので、そういう点でも私は話しやすかったです。

これから入社する方も、なんでも遠慮なく聞いてください。最初は分からないことがあって当然なので、自分の中に抱え込まずに、どんどんまわりの先輩に聞いていくことが、上達への近道だと思います。

入社して間もない頃、ミシンを操作する先輩の手つきを見て「すごい!」と思ったのを覚えています。すばやくて、最初はなにがどうなってるのか分からないほどでした。入社して10年経った今、私も少しはそのレベルに近づいたかな?と思います。とはいえ、まだまだ学ぶことが多いですね。

安定した業界で働ける心強さ

同じ職場で働く社員の中には、産休・育休を経て復帰した人や、長く働いている人が多くいます。中には定年まで働き、さらに嘱託で継続勤務している超ベテラン社員もいます。そうした同僚・先輩の姿を見ていると、安定した業界でずっと働ける場があることを、とても心強く思います。

縫製技術者として私が心がけているのは「さらに上の品質をめざす」こと。品質検査で合格していてもそれで満足せず、より高い精度で仕上げたいといつも思っています。キャリア10年の今も、「もっときれいに縫うにはどうすればいいだろう」と考えながら作業をしています。どんなに経験を重ねても、その気持ちはずっと持ち続けたいと思っています。

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