着る人の視点を
大切にして
服をつくる。

商品開発

AKASHI H.K.C.本社工場 商品開発部

専門職/新卒入社

細かな調整が完成度を上げる

私はパタンナーとして商品開発に携わっています。担当しているのは小学生服全般と中学校・高校の制服のベスト、そして看護・介護服です。当社は学校オリジナル制服を多くつくっており、パターン(型)もそれぞれの商品ごとに製作しています。

私が大切にしているのは、デザイナーが意図したイメージからずれないよう、丁寧に確認しながらパターンをつくること。自分の考えだけで進めるのではなく、常にデザイナーとコミュニケーションを取りながら進めることを重視しています。トアルに組んだサンプルをデザイナーに見てもらい、微調整を繰り返しながら完成に近づけていきます。

標準サイズのサンプルにOKが出たら、次にサイズ展開(グレーディング)をおこないます。学生服と一般カジュアル服の違いは、サイズの数。カジュアルならSMLとその前後くらいですが、学生服は細かくサイズをつくるので、計20サイズ近くにもなります。看護・介護服も12サイズほどあります。この段階でサイズごとにシルエットや着心地が変わってしまわないよう、細かく調整していきます。

着心地も、手入れのしやすさも

私がいつも心がけているのは「着る人の視点を大切にすること」。きれいなシルエットを追求することはもちろんですが、着心地や手入れのしやすさなども考慮してパターンをつくっています。たとえばポケットのカドを丸くしてゴミが溜まりにくくするなど、ちょっとした工夫を大切にしています。そうした細部への心配りが、着る人の満足感につながると思っています。

また、生産効率も大切なポイントです。同じデザインでも、縫い代(ぬいしろ)の付け方一つで量産時の縫製の手間が変わってくるので、なるべく効率よく生産できるパターンをつくることも心がけています。

商品開発部にはサンプル縫製を担当する縫製のスペシャリストがいるので、よくアドバイスをもらっています。実際に「ここはこうしたほうが縫いやすくなるよ」と教えてもらってパターンを修正することがあります。同じフロアにそうした仲間がいることは、パターンづくりをする上で大きなメリットになっています。

社員の誰にとっても働きやすい職場に

私は出産を経て育休から復帰しました。商品開発部は社内でも特に復帰社員が多い部署で、私の他にも何人かいます。復帰社員同士で子育てトークをすることもあり、ときには相談に乗ってもらうこともあります。同じ立場で働いている人がまわりにいるというのは、とても心強いですね。

育休復帰社員が働きやすい環境をつくることは、社員の誰にとっても働きやすい環境をつくることでもあると思います。自分たちが日々、働く中で感じることを拾い上げながら、改善できるところは改善し、みんなにとってさらに働きやすい会社づくりにつなげていけたらと思っています。

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