7工場の生産、
年間30万着の
縫製計画を立てる。

生産管理

AKASHI H.K.C.本社工場 縫製管理部

総合職/新卒入社

「縫製難易度」を見極める

私は縫製部門の「生産管理」を担当しています。学生服にはジャケットやシャツなどさまざまなアイテムがありますが、私が担当しているのはスカートです。スカートの縫製は本社工場の他に、6つの協力工場に発注しています。「各工場ごとに、どの品種を何枚縫ってもらうか」を計画し、発注を振り分けるのが生産管理の役割です。

当社がつくっている制服のほとんどは学校オリジナル制服なので、スカートも学校ごとに仕様(材料やデザイン)が異なります。仕様が異なるということは、縫製の手間も異なるということです。ですから私たち生産管理は、それぞれのスカートの縫製にどのくらいの時間がかかるかを見極める必要があります。

特殊なデザインのスカートは、ノーマルスカートの23倍の時間がかかります。生産管理はそれらの「縫製難易度」を見ながら、工場への発注を調整するのです。各工場の作業量が多すぎても少なすぎてもいけません。多すぎると作業者に無理をさせることになり、少なすぎると工場の稼働にムダをつくってしまいます。約30万着のスカートを、一年間かけてバランスよく生産することが求められます。

不良発生率は工夫次第で抑えられる

新人の頃、縫製難易度の見極めが甘く、協力工場に無理をさせてしまったことがありました。キャパシティを超える発注をしてしまうと、作業者に負荷をかけることになります。そうするとミスが起きやすくなり、製品の不良が増えます。つまり生産管理のコントロール次第で、不良発生率が変わってくるのです。

経験を積み、バランスのよい発注ができるようになるにつれて、徐々に不良発生率を下げることができました。このような目に見える成果を出すことは、生産管理としてのやりがいの一つです。

不良の発生を抑えるために私が心がけていることが、もう一つあります。縫製仕様書を自分で見て「特に気をつけてほしいところ」にペンで印を付け、工場に送るようにしています。それを見た作業者に、うっかりミスを回避してもらうための印です。ミスは必ず起こるものですが、発注をする側の工夫次第で、その発生率を抑えることはできると思っています。

質問しやすい職場づくり

当社は社員同士がなんでも話しやすい、風通しのよい会社です。私が新人の頃、上司がこんなふうに言ってくれたことを覚えています。「分かるようになるまで、何回でも質問してね」と。その言葉を聞いて、とても気がラクになりました。

そんな私も生産管理に携わって10年以上経ち、今では後輩を指導する立場になりました。かつて上司にもらった言葉を、今度は私が新人たちに伝えています。これから入社する方も遠慮なく、分かるようになるまで何回でも質問してください。同じ質問をしたら怒られるんじゃないか、なんて思わなくて大丈夫。分かるまで繰り返し質問しながら成長していってもらえたらと思います。

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