本校には日本初の防災を専門に扱う環境防災科があり、授業の3分の1が防災専門科目にあたります。 これらは学校設定科目のため教科書がなく、担当教員が、書籍・インターネット・新聞などから資料を集め授業を行ってきました。 しかし阪神淡路大震災を経験していない教員の増加や人事異動など、ノウハウの蓄積と継承が課題となっていました。 そこで、教員と生徒が共に学びながらスキルを伸ばしていく手引きとして、誰でも・どんな場面でも使用することができる防災学習教材の導入を決めました。 この防災学習ブックは環境防災科で学習する「災害のメカニズム」「災害対応」「災害の社会背景」「語り継ぎ」という4つの柱が網羅されており、 生徒は3年間を通して「何を学び、どのような力をつけていくのか」という見通しを持つことができます。 どの項目も内容が濃く、資料や写真でわかりやすいので、振り返りにも適しています。 また、学習活動としてディスカッションやワークショップが多く取り入れられており、生徒が主体的に学ぶ場面を作り出すこともできます。
教材のつくりがしっかりしていて生徒が興味を持てる
令和2年度より導入したので、コロナ禍の休校中の課題としても役立っているとのこと。 1年生は基礎作り、2年生は補足資料、3年生は振り返りと総まとめという位置づけで教材に沿って授業を進めている。 文部科学省が進める対話的で深い学びを実現するため、ディスカッションの項目を大いに活用し、意見交換を行っている。