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兵庫・私立育英高等学校

学校概要

自立と自律を育む文武両道の教育活動を通じて、知・徳・体のバランスのとれた豊かな人間形成を目指す兵庫県の私立高校。創立116周年を迎える平成27年度より女子生徒の募集をスタートし男女共学化を行う。

〒653-0855
兵庫県神戸市長田区長尾町2-1-15

私立育英高等学校

モデルチェンジのポイント

男女ともブレザースタイル。女子制服には、校歌に取り入れられ、校舎の新たなシンボルでもある梅や桜のように『香り高く美しく』と、梅と桜のピンクを織り込んだデザイン。男子制服には風のように爽やかに『時には強くそして柔らかく』という意味をこめて風を連想させる爽やかなブルーを取り入れています。

モデルチェンジのきっかけ

2015年に男女共学校として新たなスタートを切るにあたり、男子制服の改定と、女子の制服を制定されました。新しい制服で育英の歴史・伝統に新たな風を吹かせたい、という思いが込められています。

男女共学機に新制服 寄り添い支援が決定理由

男女共学機に新制服
寄り添い支援が決定理由

男子校として、100年以上にわたる長い歴史と伝統を積み重ねてきた兵庫・私立育英高等学校(阪本勝彦校長、生徒数785人)。時代の要請に応え、今年4月から男女共学を実施することになった。

 「2015年に男女共学をスタートさせるので、詰襟型→ブレザー型と変遷してきた男子制服を改定、初めて迎える女子の制服の制定を決めました。それに制服は、スクールアイデンティティ=SIを象徴するものですから『新しい制服で、新たな校風や伝統を創造し豊かな人間形成をして欲しい』――という願いも込めました」

 同校で入試広報部長を務める筒井司教諭は、制服改定・制定理由についてこう説明する。 作業がスタートしたのは2012年の7月。武井宏之理事長と阪本校長の指導の下、10人のメンバーからなる「制服委員会」を設置。コンセプトを決めていった。

 「何よりもベースに据えたのは『私学の誇りを感じさせる“質”のよい制服』。12月はじめには制服メーカー大手3社にプレゼンテーションをしてもらいました」  さすがに大手メーカーだけあって「デザインはもちろんのこと生地、縫製、アフターケア、工場の規模など20項目ほどで採点評価したのですが僅差でした」

 決定にいたった最終的な理由は「どれだけ本校の要望に、さらには本校に寄り添ってくれるか……。特にAKASHI S.U.C.さんはこれまでにもお付き合いがあり、本校の教育理念や教育方針はもちろん細かなところまで、実によく知ってくれていましたから『きっと頼りになる』“信頼度”という点で決めました」

 それが同年12月の下旬。そこから、本格的な制服改定・制定作業は始まった。「こちらの思いは“いいものを創って欲しい”という一心。何せ特に女子制服の制定は初めてのこと。ですから、時には厳しい要望や理不尽とも思える要求も出しました。しかしデザイナーの方は無心で応えてくれて……。よく頑張ってくれました。また何より女子制服には素人の私たちに、本当に優しく寄り添ってくれました」

 最終的には決定したのは、男女とも上着はジャケット。男子はグレーベースでブルーのチェックが入ったズボン。女子は正装用とオプション(2種類)の計3種類のスカートという構成。「校歌や校舎の新たなシンボルである梅や桜のように『香り高く美しく』と、女子制服には梅と桜のピンクを織り込み、男子制服には風のように爽やかに『時には強くそして柔らかく』という意味を込めて風=ブルーでデザインしました」と筒井教諭。この男女2色に連動性を持たせることで一体感を育み、育英高校の115年の歴史・伝統に「新たな風を吹かせたい」という。
 できあがった制服について、これまで何度か学校説明会を行ったが、その際に制服のサンプルを提示すると、中学生本人たちは一目でデザインを気に入り満足げ。実際に生地に触れた保護者たちはその“質”の高さに安心したという。

 「今年の入学式は初めて女子生徒が整列し、しかも男女とも思いを込めて創り上げた新制服を着用している……。彼らが第一期生として新たな校風・伝統の礎を築き、豊かな人間へと育ってくれたら……。今から楽しみです」

日本教育新聞 平成27年1月5日付掲載より一部抜粋
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