将来の進路をより実現しやすくするために、3つのコース制を導入している私立高等学校。神戸国際大学の併設や立教大学との教育連携により、整った教育環境を構築しています。
〒655-0004
兵庫県神戸市垂水区学が丘5-1-1
男子は近隣にはないスーツスタイル、女子は活動的なブレザースタイルを採用しました。イメージカラーのブルーを基調にした爽やかなデザインで、男女の統一感を高めています。
開校55年目、難関大学合格を目指す『文理特進コース』に女子生徒の受け入れ開始を機に、女子制服の制定と男子制服の改定に踏み切りました。
「可愛い」の声続々と
「開校して今年で55年目……。今年4月から、難関大学合格を目指す『文理特進コース』に、女子生徒の受け入れを開始し男女共学となります。その一環として女子制服の制定と男子制服の改定に踏み切りました」
こう説明するのは神戸国際大学附属高等学校(内尾徹校長)で、制服制定・改定作業を担ってきた広報部長・硬式野球部部長を務める、田阪茂政教諭だ。
動き出したのは昨年(2017年度)4月だった。
新年度スタートと同時にさっそく教頭を座長に、田阪教諭ら6人のメンバーからなる「制服検討委員会」を設置。まずは4社ほどの制服メーカーをピックアップして▽生徒が着る喜びを感じ、学校に誇りを持てるもの▽清潔感があり、学生らしくさわやかなもの▽3年間の着用に耐えられるもの▽近隣の学校と差別化が図れるもの▽オリジナリティのあるデザインのもの▽男子と女子の調和が図れるもの▽男女中学生と保護者が憧れるもの――などのコンセプトを提示。各社にサンプルを作ってもらい翌5月にはプレゼンテーションを行った。
「メーカー各社ともブランド力と着心地や機能性をアピール。甲乙つけがたく、6名の検討委員会のメンバーは正直迷いました。……。その中でパッと目に留まり印象に残ったのが、AKASHIさんの制服でした」と。具体的には女子のチェック柄のスカート。「ピンクとイエローのラインが、とても上品なアクセントになっていてお洒落。その日のうちにAKASHIさんに決め、7月下旬に細部を検討。8月半ばには、最終デザインを決めることができました」(田阪教諭)
男女とも神戸国際大学附属高校のイメージカラー=「ブルー」を基調にした爽やかなデザイン。胸には、学校名と校章が刻まれたオリジナルのエンブレム刺繍が。ボタンにも学校名と校章が刻まれている。
女子はブレザー型で男子についてはスーツ型の上下だが、当初男子のズボンはチェック柄だった。しかし近隣の中学校や高等学校に、チェック柄のズボンを採用しているケースが多く、コンセプトに添って差別化を図るため、上着と同じ色のズボンを採用した。さらに制服の細部や付属アイテムにも検討委員会のこだわりが見える。デザインポイントは、ネクタイやクレリックシャツ、制靴、カバン等。特にクレリックシャツ、制靴は試着を繰り返し行い、耐久性や、着心地なども考慮し決定した。また、検討委員会のデザイン検討は何度も開かれ、各先生方から様々な要望をいただき、シンプルながらこだわりの詰まった制服に仕上げていった。
最終的に完成したのが11月。11月3日(祭日)の文化祭でマネキンに着用させ公開した。「約300人の中学生と保護者が来場しましたが、みなさん『可愛い!』ととても高く評価していて、ホッとしました」と振り返る。
まずは男子の新1年生と1クラス(40人)の中で女子が着用する新制服。入学式後には、保護者、在校生、教職員から「男子制服は爽やかだ」「女子制服は可愛い」と好評の声を頂いている。「少人数の着用ですが、変化が著しい高等学校教育に対応する“核”になるよう私たち教師も全力で対応していくつもりです」と夢は広がる。