「川口総合高等学校」「県陽高等学校」「川口高等学校」の3校を統合した市内唯一の市立高等学校。「未来を創るしなやかでたくましい人材の育成」を教育目標に、市民が誇りと憧れを持つ魅力ある学校としてスタートしました。
〒333-0844
埼玉県川口市上青木3-1-40
昭和4年に川口実科高等女学校として創立した川口総合高等学校は、共学化後もセーラー服を継承してきました。今回の統合でもこの伝統を残すべく、セーラージャケットスタイルを採用しています。
伝統ある市立3校の統合により、校名はもちろん校章、校歌など学校に関わるすべてのものを一新しました。
3校が合併して新制服
機能性や着心地も追求
「未来を創るしなやかでたくましい人材の育成」……。これを教育目標に、①先進的な学習環境の整備②大学や研究機関との連携③グローバル人材の育成④土曜授業・放課後の学習支援――など、特色ある教育活動を行う新しい高等学校が今年4月に埼玉県川口市に誕生する。
「今年3月まであった川口総合高等学校と県陽高等学校、そして市立川口高等学校の3つの市立高等学校が合併した『川口市立高等学校』です」
開設準備にあたってきた、川口市教育委員会学校教育部の井上清之部長は、新高等学校についてこう説明。当然、新たなスタートゆえに校名はもちろん校章、校歌など、学校に関わるすべてを決めていかなければならなかったと続ける。
まずは教育長・3校校長などから構成する「新市立高校開設検討委員会」が、学校関係者や地域の方々で構成する「新市立高校開設準備委員会」(委員長:長澤悟・東洋大学名誉教授)に新制服に関する議案を提示。それに基づいて新制服の案をまとめ教育委員会に報告し決定された。
「平成27年の12月には9社から提出された企画案を4社に絞って、平成28年2月中旬にプレゼンテーション。結果最終的にAKASHI S.U.C.の制服に決まりました」(井上部長)
冬服は男子はマオカラー詰襟、女子はセーラージャケットスタイル。「実は3校のうち川口総合高等学校は、昭和4年に川口実科高等女学校として創立。以来、共学になっても女子制服はセーラー服でしたが、この伝統を継承しようと女子制服はセーラータイプの制服になりました」(井上部長)
スカートは太陽光に反射して浮かび上がるチェック柄。影ヒダ部分にはサックスブルーのラインを配し、歩くたびにそのラインがさりげなく見えるオリジナルデザインになっている。その他にも、素材は家庭で洗濯が可能なウォッシャブル素材。季節に合わせた“調温機能”を持っていて、衣類内の温度を快適に保つのも特徴だ。
冬服については“すんなり”決まったものの、夏服については男女ともブルーのYシャツに決まったが「入学対象となる市内の中学2年生に、昨年3月にアンケート調査をしたところ、白のセーラータイプのブラウスもそこそこ高い評価を受けたため、公式行事が無い時にはこれも着用できるようにしました」
同校への人気は高く、昨年8月に川口駅前の総合文化センター大ホールで、学校説明会を行ったところ、2000人超の中学生と保護者が参加し、新制服に熱い視線を送った。
これを着用した新入学生が、確実に新たな伝統を築いていくのは確かと井上部長。「今からワクワクし期待しています」と、その日の光景を楽しみにしている。