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神奈川県法政大学第二中・高等学校

学校概要

「自由と進歩」を学風とする法政大学の付属校。2016年4月から男女同時共学化・新校舎建築を実施し、新しいステージに挑戦する。

〒211-0031
神奈川県川崎市中原区木月大町6-1

法政大学第二中・高等学校

モデルチェンジのポイント

男女とも深い濃紺が理知的なイメージを高め、良き伝統と品格を感じさせるブレザースタイル。女子制服のスカートにはひだの大きさが異なる親子プリーツを採用し、細部にまでこだわって作られています。法政大学のスクールカラーであるオレンジとブルーを効果的にネクタイとリボンに取り入れています。

モデルチェンジのきっかけ

2016年度から男女共学校に移行するにあたり、男子制服の改定と女子制服が制定されました。「法政ブランド」にプライドを持ち、長く愛される制服を目指して作られています。

「知性」と「品格」を重視 保護者からは高い評価も

「知性」と「品格」を重視
保護者からは高い評価も

 「1939(昭和14)年に創立。以来、76年にわたって法政大学の付属校(男子校)として、大切な仲間や自己の可能性に『出会い』、真摯に『向き合う』ことで深め磨き、社会で活躍する『自分をつくる』教育を行ってきました」

 法政大学第二中・高等学校(北詰昌敬校長、生徒数2191人)の中村勉副校長はこう切り出し「その歴史と伝統をより発展させる立場から、2016年度、今年の4月から、男女共学校に移行し、中学1年生と高校1年生から順次、制服も一新することになりました」と続ける。

 新制服の検討をスタートさせたのは2012年の春のこと。副校長、教科、生活、入試、事務の担当者で構成される「制服検討委員会」を設置。まずはコンセプトづくりからスタートした。

 決まったコンセプトは「創立76年にわたる伝統を継承し発展させる」というもの。伝統をベースに「知性」と「品格」を感じさせる落ち着きのある制服を志向した。「同時に生徒一人ひとりが、着用することで“法政ブランド”にプライドを持ち、長く愛される制服であることを目指しました」。同年11月には制服メーカー6社を対象に説明会を実施し各社が見本を作製。それを基にプレゼンテーションを行うという流れで進めていった。

 「プレゼンは説明会の2か月後。2013年の1月でした。その1か月後の2月にメーカーを決定しました」と中村副校長。コンセプトにある「生徒がプライドを持って着用し長く愛される」を実現するために、早めに業者を決定し、メーカーとの打合せの期間を長く設定し、細部に至るまで十分に検討を重ねました。「生徒はもちろん教職員、保護者、地域の方々に納得して戴ける制服を目指しました。」

 「どのメーカーの制服がよいのか?」。副校長や関連する教職員が徹底して話し合い、最終的には投票によってメーカーはAKASHI S.U.C.に決まった。「何よりデザインが一番コンセプトに添っていました」と中村副校長。さっそく細かいチェックを開始。「女子のスカートを親子プリーツにしたり材質を最高級のウールといわれるタスマニアウールにしたり……。その他変形服ができにくい構造にしたり、法政大学のスクールカラーであるオレンジとブルーを効果的にネクタイやリボンに取り入れるなど、じっくりと時間をかけてより満足のいくものに仕上げていきました」

 最終的に決定したのは、深い濃紺が理知的なイメージを高め、同時に良き伝統と品格を感じさせる、シングル2つボタンのブレザースタイル。中学と高校は、ジャケットのボタンとネクタイ・リボンで区分した。

 「学校説明会で披露したところ、特に受験生やお母さんたちからは『素敵な制服!』と高い評価を受けましたし、地元の評判も上々でした」と中村副校長。「悲願であった1300席を擁するホールも完成。今年はここで新制服をまとった中・高の新1年生が入学式を行いますが、今から楽しみにしています」と期待を込める。

日本教育新聞 平成28年1月4日付掲載より一部抜粋
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